昨日は朝からしとしと雨が降り続いていた。
日曜日は静かなものだ。自分からどこかに出掛けなければひと言も発しない日すらある。そして昨日も一日中どこにも出ず、誰も来るものが無く、更には電話も来ず、何も起こらず、私が階段から落ちようがキルギスに行こうが誰も関心を持たなかった。
日曜日は静かなものだ。自分からどこかに出掛けなければひと言も発しない日すらある。そして昨日も一日中どこにも出ず、誰も来るものが無く、更には電話も来ず、何も起こらず、私が階段から落ちようがキルギスに行こうが誰も関心を持たなかった。
❝ 家にひきこもることは、いちばん面倒がないし、なんの勇気もいらない。だから、それ以外のことをやろうとすると、どうしてもおかしなことになってしまうのだ ❞ ―カフカ
ヒトとの繋がり
そもそも何かに没頭することが、精神の安定にとって重要であることは間違いない。
先に引用したカフカは、著書を読む限りかなりの変人だと思われるが、引きこもりというのは実は大変な精神力を必要とする。言うなれば、毎日が自分を正当化するための戦いである。
ウサギはさびしいと死んでしまうと言うけれど、ヒトは誰しも普段から何もせずに暇を持て余していると「自分はこのままでいいのだろうか」と不安になる。
社会と何かしらの接点を持ち、何らかのコンセプトを持つグループに帰属し、それに貢献することによって、それがよい成果をもたらしてももたらさなくても、自分以外のヒトの為になる何かに取り組むことで安心感を得ることが出来る。
そしてそれが、ヒトは一人では生きていけないということにも通じている。
と、理屈っぽいことを書いていたら、空も晴れ渡り、気温もぐんぐん上がってきたので、ここからはいつも通りぶち壊して、いや、ぶちアゲていこう。
趣味で繋がる
世間では、同じ趣味・趣向を持つ者同士が集まって横の繋がりをつくる。
釣り
ゴルフ
マラソン
合コン
このブログでは何度も言っていることだけれど、私は一度に一つの事しかできない不器用な性格なので、いつも趣味と実益の境界線が曖昧になってしまう。
その中で、強いて何か趣味を挙げろと言われれば飲みの席だろうか。
ただ、お酒を飲みに行くのは好きだけれど、毎日のように飲みに行ける潤沢な資金を持っている訳でもないし、そもそも次の日に何を飲んだのか憶えてないようでは、趣味とは呼べないのではないか。
結果、
『それ以外の何か休日の昼間にできる《気晴らし》みたいなことは無いの?』
となれば、私は
『雨の日は家で本を読み、晴れた日は山に散歩に行くか、海で石拾いをしている。』
と答えることになる。(ちなみに、海で漂流物などを拾う遊びを英語では【beachcombing】(ビーチコーミング)と呼ぶが、「石拾い」も横文字にすると少しだけシャレオツ感アップだ(笑)
パートナーを探せ
しかしながら、これでは自分で言うのもなんだが地味過ぎるし、実際ウサギどころか「おじいちゃん」みたいだし、時々腰が曲がってないか確認した方がいいくらいだ。
そうして先日、スキーを始めることにした。
父の「おさがり」を貰い、中古でひと通り道具を揃え、周りに便乗させてもらって滑りに行ってみると、相当久し振りだったけれど何とか板が二本あれば滑り下りる事はできた。
よし、これなら一人でフラっと行けちゃうね。そしてリフトで隣り合わせた女子に
『一人ですか?僕もなんですよ、奇遇ですね。』
とか言ったりして。ふっふっふ。
と気持ち悪くほくそ笑みながら、いざどこに行こうと思ってやっと気付いたが、私は肝心の雪山まで行くことができる頑強な四輪駆動車を持っていなかったので、結局雪山どころかいつも通り自宅からすぐのうら山に散歩に行く。
結論
『何か新しい趣味を始めたい時は同じ趣味を持つ仲間を探せ』
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